今となっては、コロナ禍と呼ばれていた頃が懐かしくもありますが、beforeコロナとafterコロナで、私自身はライフスタイルと価値観、大きく変わったと思います。
そのうちのひとつが、リタイア後の生活を疑似体験できたこと。
会社をリタイアしたあとどうなるんだろうとぼんやり思っていながらも、具体的にイメージできなかったのが、コロナ禍のステイホームで”会社に行かない生活”を実体験。なるほど、毎日こんな感じになるのかなと、意外と大丈夫かなと、思えるようになりました。
一日中、家にいられるのか?
結論から言うと、私はなんの問題もありませんでした。
コロナ前は、平日はもちろん毎日出社してましたし、休日も1日ずっと家にいることは、よっぽど体調が悪いときを除けば、なかったです。週末も、買い物、食事、習い事など、必ずどこかに出かけてました。(今思えば、脅迫観念のように・・)
コロナ禍真っ盛りの時は、100%リモートワーク。毎日、朝から定時まで自宅でPCをつないで作業をしたり、リモート会議。毎日、終日自宅にいる生活を初めて体験することになりましたが、意外とイケる。
子どものころ、「ウチにこもってダラダラしないで!」と言われた記憶があります。
(今は、私がムスメに言ってる…)
そのせいでしょうか、“家にいる”=”怠けてる”という、気持ちの奥底に目に見えない罪悪感のようなものがあった気がします。
“Stay Home”が大々的に正当化される経験を経て、清々しく、堂々と、ウチにいることを楽しめるようになりました。
誰とも会わなくて、色々保てるのか?
電車に乗って、会社に行って、ヒトと会うから、
毎日メイクをして、髪をセットして、今日着る服を選んで合わせる靴を考えていたけれども、
一日中家にいて、誰とも会わなければ、身だしなみを整えることも面倒になり、だんだんみすぼらしくなって老けこむのではないかと不安でした。
コロナ禍の中、どうだったかというと、まず、メイクと髪のセットは、それまでとなんら変わらず、リップまで完璧に、毎日欠かさずこなします。
というのも、自宅で仕事をするとき、パソコンから目を上げた先に鏡をかけており、自分の顔が目に入るシチュエーションにしています。たとえ家族と宅配ドライバーさんとしか会わないとしても。すっぴんとボサボサ髪を見ることに自分の目が耐えられない。
ファッションは、”スティーブ・ジョブズ”方式になりました。
スティーブ・ジョブズは、常に考えることが多くあり寝ている間も脳みそを働かせているくらいなので、毎日今日着る服を選ぶことが大変苦痛だったそう。それで、同じ服(黒いTシャツとジーンズだったみたい)を7セット準備して、ウィークリーローテーションしていたとのこと。
私の場合は、ピラティス 用のレギンスと、色違いのユニクロトップスをローテーション。これに、巻き肩矯正サポーターを仕込み、足元は五本指ソックスとBirkenstocks のサンダルをスリッパ替わり。
“クローゼットぱんぱんなのに着る服ない“ストレスから解放され、身体もしゅっとして、一石二鳥です。
時間を持て余さないか?
私の通勤時間は往復3時間。朝7時20分には家を出て、帰宅は9時すぎ。平日は生命維持に必要なことをするのと仕事だけ。自分の時間はなく、テレビドラマを見る習慣も長い間ありませんでした。
会社に行かないことで急に生まれた3時間、さてどう過ごそうか…?
結論、それまでの通勤時間のほとんどを睡眠に充てました。
コロナ前は、ベッドに入るのは12時くらい。毎朝起きるのが本当につらくて、電車で座れたら熟睡。会社のある駅に着いてもぼーっとして、午前中はアタマの回転が鈍く口も重い。
在宅勤務をするようになってからは、9時過ぎにはベッドに入り、寝ながら脚のストレッチ、そのまま眠りに。朝は、アラームの鳴る少し前に目が覚めて、全身伸ばすストレッチをして起き上がる。炊き立てのごはんとお味噌汁の朝ごはんをしっかり食べる。通勤の日も、電車でNewsPicksを読めるように。
歳を取ると、睡眠時間が短くてすむと聞いたことがありますが、私の場合は8時間は必要なようです。
風邪をひきにくくなったし、もちろん体調も良いのですが、ネガティブなことを忘れることが容易になり、メンタルヘルスも良い状態です。
今まで自分がいかに慢性的睡眠不足だったかを実感しました。24時間の中での睡眠の優先度を高くすべき。大谷君の言うとおり!
残った時間はNetflixに充てました。韓国ドラマで更なるメンタルトリートメントをしています😁