Die with Zero 人生が豊かになりすぎる究極のルール が教えてくれること

お金の不安を可視化

アリとキリギリス。”キリギリスはだめ、アリのように生きることが良し”と、何の疑問もなく受け入れてましたが、この寓話のimplication は、”コツコツ働くことと楽しむことのバランスを取ること”。たしかに、ずっとアリの人生はつまらない。

お金を使う力

40代後半から、お金を使う力が弱くなってきた自覚があります。
若い頃は、飛行機に乗ってどこかに行きたくてたまらなかったし、お気に入りの店に行けばさがっている洋服を端から端まで買い占めたかったし、友達との外食を月に2回に抑えることが難しかった。コロナ禍と為替が後押しした感もありますが、海外旅行に興味がなくなりパスポートも期限切れのまま。服はユニクロだけでも生きていけそうな気がするし、外食の機会は減ったまま、それで問題ない。物欲の塊りをコントロールできなかったのに、そもそも欲しいと思うモノがそんなに思いつかない。(全くないわけではない)

この本には、”加齢に伴ってお金から価値を引き出す能力が衰えると”とあります。たしかに、身体の衰えにより出来なくなることが増えればそのとおりかもしれません。
一方で、”時間をお金で買え”ともあります。
この年齢になって、”モノ”ではなく、”時間”を買うお金の使い方ができるようになってきたように思います。例えば、移動時間。青春18切符を使っていた学生時代から、多少割高でも現地時間を有効に使えるフライトを選ぶとか、疲れているときはグリーン車にしたり、最速移動のためにバス待ちせずタクシーにする、など。以前はこういう、手元に何も残らないお金の使い方はもったいなくてできませんでした。
リフォームにお金をかけたり、最新高機能エアコンやダイソン扇風機、ワインセラーなど家電にお金をかけることも、家で過ごす時間を快適にするための投資と考えるように。
爆発力は弱まってますが、使う能力は年齢に見合った変化をしているようです。

遺してもいいんじゃない?

”45歳から60歳で資産を切り崩して使い始めないと、使い切れない”とのことですが…でも、典型的アリ型の私には心情的にムズカシイ。”最長年齢まで生きることを想定すれば、資産が枯渇することはない”とあるのですが、まだ平均寿命は伸びているし、死ぬまでずっと想定出費内でいられるかわからない。介護が必要になって高額経費がかかるようになるかもしれない。資産の切り崩しは資産形成よりもムズカシイ。
本には言及されてないのですが、子どもに遺すって選択肢も悪くはないと思うんですよね。子どものために何千万も遺産を残そうとまでは思わないですが、死ぬときに資産が残ってたとしても、「あー失敗したーもったいない!」とは思わないんじゃないかなと、死ぬときに家族と一緒であれば。

想い出づくりを怠けない

“ゼロで死ぬという目標を持つことで、人生を充実させようという意識が働く。つまり、ゼロで死ぬを目指すこと自体に価値がある”
この本の主旨は、「死ぬときに資産ゼロにするためには?」ではなく、「人生の目的を忘れるな」。そして、”人生の目的は資産を作ることではなく、想い出を作ること”とあります。
子どもが小さかったときは、想い出づくりにとても一生懸命でしたが、子どもが大きくなるにつれて、子どもも忙しくなり、写真も撮らせてくれなくなり、親より友達と言うようになり、、これを言い訳に努力を怠っていたように思います。
これからは、家族のウェイトが下がる代わりに友達との想い出作りも再開したい。漫然と過ごしていると、何もない毎日に怠けてしまうので、やりたいことリストで自分に圧をかけることにしました。王ヶ頭ホテルに泊まることを最初にリストアップ。予約の取れないホテルとして有名ですが、予約開始日をリマインドにいれて、予約をゲットするところから。家族と行くか、友達と行くかはそのあと考えよう。登山計画も作ろう。

リタイアまでに準備する3つのこと
老後のお金の不安を可視化 バランスシートを作ってみる
退職後の生活費をシミュレーションしてみる

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