人生後半の戦略書には、男性は仕事以外の人間関係を作るのが苦手、女性のほうが上手とありました。
往々にして、定年退職した男性は会社以外の人間関係を持っておらず、家庭を顧みなかったため家族とも疎遠になり、家でテレビを見てお酒を呑む毎日になりがちとのこと。私は仕事ばかりしてきてメンタルが男性化しているのかもしれません、仕事以外での人間関係がとても稀薄です。50歳になってからの友だちって、どうやって作るんでしょうか?
50歳からの新しい友だちはムズカシイ
今、付き合いのあるのは会社で知り合った登山仲間と、たまに会う大学の友達。
昔から友達が多い方ではなかったけれども、大人になってからはますます友達作りが難しくなりました。ママ友は友だちじゃないと学生時代の友だちにいわれましたが、そうなのかな?保育園のママ友は、みんな働くママという似た境遇と人数が少ないこともあって、今でもたまに集まりますが、小学校のママ友は全然できませんでした。PTAの役員も子供会の役員もやりましたが、LINEのやり取りは事務連絡だけ。ムスメも中学生になったので、そもそも親同士のやり取りの必要がもうないですしね。
地域コミュニティとか、趣味の集まりに参加することで会社以外での人間関係を構築しましょうとあるのですが、はじめまして!と参加すること自体のハードルが高すぎる…。
小学校の先生の言葉として紹介されていました。
「教室にいるみんなと仲良くなる必要はない。友だちになりたいと思う人がみつからなければ、好きなことに熱中しなさい。そうすれば、同じことを好きな人があなたの周りに自然と集まってくるから。」
なるほどなぁと思ったのですが、これは学校だからあてはまるのかも。オトナになると、好きなことにもよりますが、ずっとひとりで熱中していつまでたっても誰とも集まれないことも大いにありうる。
私の学生時代の友達は、韓国アイドルの推し活を10年くらいやってますが、ずっとひとりだと言ってました。一方で、友達の20代の娘さんは、同じ韓国アイドルの推し活で、SNSを通じた友達が出来て彼氏も紹介してもらったそう。SNSを駆使してまで、共通の趣味を通じてとはいえ、今から知らない人と友だちになりたいかというと、、hesitateしてしまいます。
旧知の友人✖️共通の関心
新しく友だちを作るのが難しいのだとすると、気の合う旧知の知り合いとの関係性を深めるアプローチでしょうか。
大学の友達とは定期的に集まっていますが、同じ大学・学部出身でも、卒業後の人生の過ごし方は全く異なっています。結婚して専業主婦になった子もいるし、独身のまま学生時代と同じように実家に住んで稼ぎを自分の趣味に注いでいる子もいるし、医学部に入り直して実家の医院を継いだ開業医もいます。
ただ、私たち就職氷河期世代だったこともあり、正社員でキャリア入社できたケースがそもそも少なく、十数人の同期の中で、企業に就職したのちキャリアを積むことに注力してきたのは私だけです。集まっての会話というと、終始家族と共通の友人知人の近況報告になりがち。
同じ学生時代を過ごしていても、その後のライフスタイルもバックグラウンドも違っているから、今のそれぞれの関心事もほとんど共通点がありません。気を使わないメンバーなので、ワイワイ話すだけでも楽しいですけどね。
会社は友だちづくりの場?
これだけ長い間の会社人生を送っていると、男性社会の中で同じような経験を積んで、同じくらいのポジションに辿り着いて、協力し合える関係の仲間ができるものです。
私の会社もキャリア女性はまだまだマイノリティなので、一定以上のポジションの女性は顔見知りになりますし、仲良くなりたいなと思う魅力的なヒトも多いです。彼女たちとのジョシ会はエネルギッシュで、日々の仕事のフラストレーションを笑い飛ばし、なにより自分が主語のトピックです。上司のふがいなさ、部下の扱い、今後のキャリア、ストレス解消法、プライベートでハマってること、リタイア後どうするか、などなど。独身の人も子持ちの人もいますが、20年以上のバックグラウンドを共にしているのだから、共通の話題には事欠きません。
学校で友だちを作ることがあまり得意な方ではなかったんですが、会社は、人生の後半、会社を去った後も、友だちでいられる人間関係を作るチャンスに溢れているのかもしれません。あと約10年の会社人生が残っているので、この女性ステキだなと思ったら、はずかしがらずにジョシ会に誘ってみよう。そして、共通の趣味が見つかったら最高です。
ちなみに、男性はどうなんでしょう?同期はたくさんいるでしょうし、同期飲み会もやってそうですが、会社やめたあとも会うようなプライベートな付き合いって、会社の中で生まれてるんでしょうか…?周りのおじさんたちにヒアリングしてみよう。
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