男女雇用機会均等法の第一世代、バブル世代女性管理職の定年後の過ごし方

会社に替わる居場所

私は就職氷河期世代です。
バブル期はまだ中高生でなんの恩恵も受けず、子どもの数が多い世代なので大学受験も大変でした。就職するのがまた大変で、大企業でも今年の募集はありませんという企業もありましたし、女子学生には総合職と一般職という枠が設定されており、そもそも総合職の募集枠が本当に少なくて、面接云々の前に応募先を探すのに一苦労でした。
結局、大学同期の友人12人の中で、総合職で就職できたのは私とあと2人でした。

会社で私の少し先輩にあたる方々は、いわゆるバブル世代。1985年の雇用機会均等法の後ではありましたが、「女性は25歳を過ぎたら結婚して寿退社」がまことしやかに言われていた時代。今も残ってらっしゃる女性社員は、管理職にせよ一般職にせよ、独身あるいは結婚されていていもお子さんがいらっしゃらない方が多いです。
バブル期入社で、今も管理職として会社に残ってらっしゃる先輩によると、何もしなくても就職はできたそう、ただ入ってからが大変だったと。同期の人数も多いだけに、サバイバルは激しかったんでしょうね。特に管理職まで登った方は、「結婚したらやめるんでしょ」プレッシャーをはねのけて、男性ばかりの組織でファイトしてきたから、最初から強かったわけではなかったけど、強くなっちゃったっておっしゃってました。
私たちの世代は、入るのが大変だっただけに、入った後はみんなちょっとやそっとでは、つまり結婚や出産くらいでは辞めずに残っていますが、バブル入社で最後まで残ってらっしゃるのは、多くの同期の中でもとりわけ強い意志と覚悟を持った方々。
バブル世代ってお気楽でいいなってイメージがありましたが、こうして最後まで頑張り通した少数の先輩方がキャリア女性・女性管理職の先駆けであり、われわれに道筋を作ってくれたんだなとリスペクトしています。

これから数年の間に、バブル世代の定年タイミングがやってきます。
彼女たちがどのようなセカンドキャリアを計画するのか興味津々。

ケース1 60歳できっぱり引退

私が管理職になってすぐぐらいのときに、直属の上司だった方。久しぶり再会したら、なんと定年を迎えられるとのことで驚きました。
私の勤務する会社も、高年齢者雇用安定法により、本人の希望があれば65歳まで雇用されるのですが、すっぱりリタイアされるとのこと。
旦那さまもすでにリタイアされていると聞いていましたし、お子さんもいらっしゃらないので、どうされるかなと思っていたら、仕事は全くされず毎日スポーツクラブ通いで身体を鍛えているそう。
このケース、私の知ってる方でもう一人いらっしゃるんですよね。。
仕事と同じだけの時間・情熱・エネルギーを注ぎこめる趣味って意外と少ないのかもしれません。毎日登山するわけにもいかないし、ガーデニングもよっぽど大きいお庭でないとそんなに毎日お世話することもないですし。身体を鍛えるって、好きなだけやりたいだけできるし、どこまでやっても終わりがないっていう懐の深さ(?)があるのかもしれません。

ケース2 役員ポジションで再就職

このケースも何人か知人でいらっしゃるのですが、定年を待たずに役員ポジションで再就職されて、お忙しくされています。再就職といっても、役員待遇なので60歳定年にはもはやとらわれず、パフォーマンスと本人の意向次第で契約更新されるようです。
経営陣にはいるということは、組織への帰属意識も変わるのでしょうね。その最たるものが、自ら起業して経営者になるということなんでしょうが、年齢的にもハードルが高いので、経営層としての雇用先を探すほうがチャレンジしやすそうです。
やりがいあるセカンドキャリアだと思いますが、ただ、どこかでリタイアが来ることは変わらないし、そのタイミングも自分で決められないかもしれないので、やっぱり会社を去ったあとどうするか?という問題は残りそうです。

ケース3 60歳後も雇用継続

このケースは、私の周囲ではほとんどの男性が選ばれていますが、女性管理職のケースでは少ないように見えます。とりあえず、次が決まってない場合の延長策ではありますね。

私の先輩、年上の友人たちはNo Planということはないはず・・続々とタイミングを迎えるので、どのような選択をされるのか楽しみにウォッチします。

50代になって気づいたら友達いない?人生後半の友達の作り方

タイトルとURLをコピーしました