50歳からでも登山始めてみませんか。登山がもたらしてくれる身体とメンタルへの変化とは?

登山を楽しむ

私は20代後半に初めて低山を登り、それからほぼ月に1回のペースで山に登っています。いつまでたっても初心者から抜け出せず、テント泊や山小屋泊が必要な本格的な山は、もっぱらYou Tube動画の視聴専門ですが、それでも年齢を経てますます登山を楽しめるようになっていると思います。
最初は登山靴とリュックしか持っていませんでしたが、機能的でありながらお洒落な登山装備を集めるのも楽しいし、体力が落ちても楽しめる山をYamapアプリで探していたら、行ってみたい山が尽きません。
山に入ることで触れる自然、木の匂いや目に入るまぶしい緑、鳥の鳴き声や木々が揺れる音、しっとりした空気、そして下山したあとの地元のクラフトビール笑。

50歳からでも始められるアクティブな趣味として、登山を始めてみませんか。登山することで期待できる身体とメンタルへの効果もまとめます。

 

1. 50代女性の登山:始める前に知っておくべきこと

登山は50代女性にとって素晴らしい趣味となり得ますが、始める前にいくつか重要なポイントがあります。

体力と健康チェックの重要性

登山を始める前に、まずは自身の体力と健康状態をチェックすることが大切です。

– かかりつけ医での健康診断を受けましょう。特に心臓や関節の状態をチェックしてもらいます。
– 日常的な運動習慣がない方は、ウォーキングやジョギングから始めて徐々に体力をつけていきましょう。
– 持病がある方は、登山が可能かどうか、必要な注意点などを医師に相談しましょう。

適切な装備選びのポイント

正しい装備は安全で快適な登山の鍵となります。

– 登山靴:足にフィットし、足首をしっかりサポートするものを選びましょう。
– ウェア:吸汗速乾の素材で、重ね着ができるように選びます。
– リュック:背負いやすく、必要な荷物が入る大きさのものを。
– トレッキングポール:膝や腰への負担を軽減するため、使用をおすすめします。

初心者向けの山選び

最初は無理をせず、自分のペースで楽しめる山を選びましょう。

– 日帰りで登れる低山から始めるのが安全です。
– 整備された登山道がある山を選びましょう。
– 山小屋やトイレが整備されている山が初心者には適しています。
– 地元の登山会や旅行会社が主催するツアーに参加するのも良い選択肢です。

2. 50代からの登山トレーニング方法

50代から始める登山では、適切なトレーニングが重要です。無理なく効果的に体力をつけていきましょう。

日常生活に取り入れられる体力づくり

– ウォーキング:毎日30分程度、速めのペースで歩くことから始めましょう。
– 階段利用:エレベーターやエスカレーターの代わりに階段を使うよう心がけます。
– 自転車通勤:可能であれば、自転車通勤を取り入れるのも効果的です。

ストレッチと柔軟性向上エクササイズ

– ヨガ:柔軟性を高め、バランス感覚も養えます。
– ストレッチ:特に脚、腰、肩周りのストレッチを毎日行いましょう。
– バランスボール:体幹を鍛え、バランス感覚を向上させます。

登山に特化したトレーニングプラン

– ウォーキング&ジョギング:徐々に距離と時間を延ばしていきます。
– 筋力トレーニング:スクワット、腹筋、背筋などを行い、全身の筋力を高めます。
– 階段昇降:リュックを背負って階段の上り下りを繰り返すことで、実際の登山に近い運動ができます。

3. 登山をすることで期待できる効果

50代女性が登山を始めることで、身体的、精神的、社会的な面で多くの素晴らしい効果が期待できます。以下に、それぞれの側面からより詳しく解説します。

体力・筋力の向上とメタボ予防

登山は全身運動であり、50代女性の健康維持に大きく貢献します。

– 有酸素運動効果:
– 心肺機能の向上:長時間の歩行により、心臓や肺の機能が強化されます。
– 基礎代謝の向上:運動後も長時間にわたってカロリー消費が続きます。
– 血液循環の改善:全身の血流が良くなり、冷え性の改善にも効果があります。

– 筋力アップ:
– 下半身の強化:特に大腿四頭筋、ハムストリングス、ふくらはぎの筋肉が鍛えられます。
– 体幹強化:不安定な山道を歩くことで、体幹(コア)の筋肉が鍛えられます。
– 上半身の強化:トレッキングポールの使用や、リュックを背負うことで上半身も鍛えられます。

– 骨密度の増加:
– 荷重運動効果:体重を支えながらの歩行は、骨に適度な刺激を与えます。
– カルシウム吸収促進:運動により、カルシウムの吸収率が高まります。
– 骨粗しょう症リスク低下:定期的な登山で、骨粗しょう症のリスクを軽減できます。

– 代謝向上:
– 脂肪燃焼効果:長時間の有酸素運動で、体脂肪が効率的に燃焼されます。
– インスリン感受性の向上:血糖値のコントロールが改善され、糖尿病リスクが低下します。
– 筋肉量の維持:加齢による筋肉量の減少(サルコペニア)を予防します。

ストレス解消とメンタルヘルスの改善

自然の中での活動は、心の健康に大きな効果をもたらします。

– 自然との触れ合い:
– 森林浴効果:樹木から発散されるフィトンチッドには、ストレス軽減効果があります。
– ビタミンD合成:日光を浴びることで、ビタミンDが合成され、気分が向上します。
– 五感の刺激:自然の音、香り、触感が心を癒し、リラックス効果をもたらします。

– 達成感:
– 自己効力感の向上:目標を達成することで、自信と前向きな姿勢が育まれます。
– ポジティブ思考の醸成:困難を乗り越える経験が、日常生活での問題解決力を高めます。
– 自己肯定感の向上:体力の向上を実感することで、自分自身に対する評価が高まります。

– 集中力の向上:
– マインドフルネス効果:一歩一歩に集中することで、瞑想に似た効果が得られます。
– 注意力の強化:地形や天候の変化に注意を払うことで、集中力が養われます。
– デジタルデトックス:自然の中で過ごすことで、デジタル機器から離れリフレッシュできます。

– 睡眠の質の向上:
– 体内時計の調整:太陽光を浴びることで、自然なサーカディアンリズムが整います。
– 深い睡眠の促進:適度な身体的疲労感が、質の高い睡眠をもたらします。
– 睡眠障害の改善:規則正しい生活リズムが形成され、不眠症状が軽減されることも。

新しい仲間との出会いと社会性の向上

登山を通じて、新しい人間関係を築き、社会性を高めることができます。

– コミュニケーション:
– 世代を超えた交流:様々な年代の人々と交流することで、視野が広がります。
– 共通の話題:登山経験を共有することで、会話が弾みます。
– 傾聴力の向上:山中での会話を通じて、相手の話をよく聞く習慣が身につきます。

– 協調性:
– チームワークの重要性:グループでの登山で、互いに助け合う大切さを学べます。
– リーダーシップの機会:交代でリーダーを務めることで、指導力が培われます。
– 役割分担の経験:荷物の分担や作業の分担を通じて、協力する力が身につきます。

– 新しい友人:
– 趣味を通じた交友関係:共通の興味を持つ友人ができ、生活が豊かになります。
– 地域コミュニティとの繋がり:地元の登山サークルなどを通じて、地域との繋がりが深まります。
– 長期的な関係性:定期的な登山を通じて、長く続く友情を築けます。

– 生きがいの創出:
– 目標設定と達成:次の登山計画が、日々の生活に張りを与えます。
– 自己成長の実感:技術や知識の向上を通じて、継続的な成長を感じられます。
– 社会貢献の機会:経験を活かして、初心者への指導や環境保護活動に参加できます。

自然との触れ合いによる感性の磨き

美しい自然の中で過ごすことで、感性が豊かになり、人生の質が向上します。

– 四季の移ろい:
– 自然の変化への気づき:同じ山でも季節ごとに異なる表情を楽しめます。
– 日本の風土への理解:四季折々の景色を通じて、日本文化への理解が深まります。
– 感性の向上:微妙な自然の変化に気づく力が養われます。

– 植物や動物の観察:
– 生態系への理解:山の動植物を観察することで、自然の仕組みへの理解が深まります。
– 環境保護意識の向上:直接自然に触れることで、環境問題への関心が高まります。
– 新たな興味の発見:植物図鑑や野鳥観察など、関連する趣味が広がる可能性があります。

– 写真撮影:
– 美的感覚の向上:自然の美しさを切り取る目が養われます。
– 思い出の記録:素晴らしい風景や仲間との時間を写真に残せます。
– 表現力の向上:SNSなどで写真を共有することで、自己表現の幅が広がります。

– 環境意識の向上:
– 自然保護の重要性理解:直接自然に触れることで、保護の必要性を実感できます。
– エコロジカルな生活習慣:登山で学んだ環境配慮を日常生活にも取り入れられます。
– 次世代への伝承:自然の大切さを子や孫に伝える機会が増えます。

登山は、50代女性の方々に多面的な効果をもたらす素晴らしい活動です。体力向上だけでなく、心の健康、社会性の向上、そして感性の磨きにも大きく貢献します。自分のペースで始め、徐々に挑戦を重ねていくことで、より充実した人生を送ることができるでしょう。

4. 登山仲間を見つけるには

50代女性にとって、同年代の登山仲間を見つけることは、安全で楽しい登山ライフを送る上で非常に重要です。以下に、仲間を見つけるための具体的な方法と実際の事例を紹介します。

1. 地域の登山サークルに参加する

– 方法:
– 地域の公民館や市民センターの掲示板をチェックする
– 地元の山岳会のウェブサイトを探す
– スポーツセンターなどで開催される登山教室に参加する
– 事例:
東京在住の佐藤さん(54歳)は、地域の公民館で「シニアのための安全登山教室」というポスターを見つけました。参加してみると、同年代の女性が多く、3か月の教室を通じて5人の仲間ができました。現在は月1回、低山登山を楽しんでいます。

2. SNSで同じ興味を持つ人を探す

– 方法:
– Facebookの登山グループに参加する
– Instagramで #50代登山 #女性登山 などのハッシュタグを検索する
– TwitterでLocal(旧ツイッター)機能を使い、近くの登山愛好家を探す
– 事例:
大阪の山田さん(52歳)は、Instagramで「#関西女性登山部」というハッシュタグを見つけました。投稿をフォローするうちに、同年代の女性たちと交流が始まり、週末の登山に誘われるようになりました。今では10人ほどの登山仲間ができ、関西の山々を一緒に楽しんでいます。

3. 登山教室や講習会に参加する

– 方法:
– アウトドアショップが主催する初心者向け登山教室に参加する
– 日本山岳協会や各都道府県の山岳連盟が開催する安全登山講習会に参加する
– 登山ガイド会社のツアーに参加し、同年代の参加者と交流する
– 事例:
名古屋の田中さん(55歳)は、地元のアウトドアショップが主催する「50代からの登山入門」講座に参加しました。3回の座学と2回の実地講習を通じて、同じく登山を始めたばかりの7人の女性と仲良くなりました。講座終了後も自主的に集まり、月1回のペースで近郊の山に登っています。

4. 山の駅や登山用品店の掲示板をチェックする

– 方法:
– 登山口にある山の駅の掲示板で、仲間募集の告知を探す
– アウトドアショップの店内掲示板をチェックする
– 登山用品店のコミュニティスペースでのイベント情報を確認する
– 事例:
福岡の木村さん(53歳)は、地元の登山用品店の掲示板で「50代女性中心の登山サークルメンバー募集」という告知を見つけました。連絡を取ってみると、毎月第2日曜日に活動しているグループだと分かりました。体験参加したところ、和やかな雰囲気に惹かれ、そのままメンバーになりました。現在は九州の名峰を仲間と一緒に楽しんでいます。

5. 職場や既存の友人ネットワークを活用する
– 方法:
– 職場の福利厚生で行われるハイキング企画に参加する
– 友人や知人に登山に興味がある人を紹介してもらう
– 同窓会やOB会で登山好きを探す
– 事例:
横浜の鈴木さん(51歳)は、高校の同窓会で久しぶりに会った友人から、登山を始めたと聞きました。興味を持った鈴木さんは、その友人に誘ってもらい、友人のグループの登山に参加。同年代の女性3人と知り合い、今では「アラフィフ山ガールズ」として月1回の登山を楽しんでいます。

6. オンラインの登山コミュニティに参加する

– 方法:
– 登山専門のSNSサイト:YAMAPに登録する
– 登山ブログやフォーラムで活発に交流する
– オンライン上で開催される登山座談会やwebinarに参加する
– 事例:
札幌の高橋さん(56歳)は、YAMAPアプリを使い始めました。自身の登山記録を投稿するうちに、同年代の女性ユーザーからコメントをもらうようになりました。メッセージのやり取りを重ね、オフ会を企画。5人で札幌近郊の山に登ったのをきっかけに、定期的に一緒に登山を楽しむ仲間ができました。

これらの方法を組み合わせることで、自分に合った登山仲間を見つけやすくなります。同年代の仲間がいることで、ペースを合わせやすく、共通の話題も多いため、より楽しく安全な登山が可能になります。また、一人では躊躇しがちな新しい山にも挑戦しやすくなるでしょう。

仲間を見つける際は、最初は少人数から始め、徐々に輪を広げていくのがおすすめです。また、安全面には十分注意を払い、初対面の人との登山の際は、まずは人気のある低山から始めるなど、慎重に進めることが大切です。

 

”Nature Fix 自然が最高の脳をつくる”
この本では、自然に触れるとストレスが解消されて、脳がよく働くようになる、とあります。
この効果を得るために具体的には、

  • 1ヶ月に5時間は自然の中で過ごすこと
  • 月に1回はハイキングに行き、年に1回は大自然を感じること

登山の趣味を友人と定期的に楽しみながら、年に1回はアルプスの山など、少し遠出をして泊まりがけで過ごすことができれば最高ですね。

登山を楽しむことでアンチエイジング、運動効果だけでなくメンタル効果も

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