10代から20代にかけては、ダイエットに明け暮れた食生活でした。
といっても、ストイックなものではなく、慢性的に、なんとなく、ゆるく毎日ダイエット。自分に甘くて時々暴食してしまい、自己嫌悪になってまたゆるいダイエットに入るというような・・。
私のターニングポイントは、出産でした。出産後も、体重が減らずに体型が変わってしまったという声を身近でも聞きますが、私の場合は、出産後の授乳時に食べても食べても痩せてしまい(ムスメがよく母乳を飲む子だった)自然とダイエット生活から卒業することとなりました。
年齢を重ねるにつれて、痩せるため=ダイエットという観点ではなく、若々しさを維持したい=アンチエイジング、あるいは体調を整えたい=身体のメンテナンスという観点で、食生活が変わってきました。
1. ランチを摂らない
体調が悪くなると、まず最初に不調が出てくる身体の中の弱点、皆さんお持ちではないでしょうか。
疲れるとすぐに肌が荒れるとか、睡眠不足が続くと偏頭痛が出てくるとか、扁桃腺がすぐに腫れるとか。
私の場合は、胃です。
もともと胃が丈夫ではなく暴飲暴食ができないタイプなのですが、特に食べ過ぎではなくとも、疲労が溜まってくると、胃が凝って背中(胃の裏)がガチガチになり、胃が痛くなり、最後のステージに入ると何も食べられなくなって寝込んでしまいます。
胃を疲れさせないために「胃を休ませる」ことを始めました。
胃を動かしたあと、つまり食事をしたあと、最低12時間休ませるために、ランチをスキップします。朝7時の朝食と、夜7時の晩酌の食習慣にすることで、胃は12時間かけて、ゆっくり動いてたっぷり休息を取ることができます。
昼食を摂らないなんて、お腹が空き過ぎて仕事にならないんじゃないかと思ったのですが、やめてみてはじめて、大してお腹空いてないのに習慣でランチしてたんだなと気づきました。
しっかりと胃を休ませることで、朝食と晩酌の2回の食事が心底楽しめるようになり、体調も良いという気づきもありました。
もともと胃が丈夫な方でも、生まれてからずっと消化活動をしている胃は年齢を経ることでやはり弱っていくものです。
心臓は休ませることはできませんが、肝臓同様に、胃も自分のコントロールで休ませることができる内臓ですから、より良い状態で長く付き合っていきたいものです。
2. お肉をしっかり食べる
若い時って、今思えば、なぜだったんでしょうか・・強迫観念のように「肉を食べることは悪、とにかく野菜を食べるのである」と思い込んでいました。
外食時もお肉のお皿よりもサラダを選びがち、一人暮らしで自炊していた時も、肉を食べることはほとんどなく、野菜食べなきゃと、しかも冷たい生野菜ばかり食べていました。
肌も髪もたんぱく質で作られている、そして、たんぱく質の摂取は魚・肉であることは知識として知っていたのに。
いくら身体にいいといっても、適量を超えるとサイドエフェクトが出てしまう食材の世界において、たくさん摂っても摂りすぎということのない食べ物が魚です。魚は好きだし、積極的に摂りたいですが、毎日新鮮な魚を入手するのも難しいです。
その点、お肉は冷凍が効きますし、毎日の献立にのりやすく、たんぱく質の摂取源としてお肉はやはり外せません。
ただ、もう食べたくても、特に脂の多い部位は量をたくさん食べることは物理的にできなくなっています。
若いときはお肉といえば牛肉でしたが、今は、焼肉であれば、牛肉よりも豚肉のサムギョプサル。唐揚げであれば、もも肉よりもムネ肉。
お肉の種類や食べ方は、栄養云々というよりも好みのまま、何よりもお肉に対する無意味な罪悪感を持つことなく、楽しめるようになりました。
3. コンビニパン・コンビニスイーツを買わない
ダイエット歴が長かったので、一般的に肥満につながると言われる食べもの、
- ファストフード
- コンビニのホットスナック
- カップラーメンなどインスタント食品
- スーパーなどの出来合いのお惣菜
- 菓子パン
もともとこれらを選んで口にすることはほぼなかったのですが、コンビニでの買い物は、棚に並んでいるコンビニブランド名がついているメロンパンやコッペパン、スイーツは、小洒落たパッケージに目を奪われて、無造作に思うがままに手に取っていました。
トランス脂肪酸というものをご存知でしょうか。
問題とされるのは、人工的に作られた工業的トランス脂肪酸というもの。トランス脂肪酸が含まれる食品は?というと、上記に挙げた食品と一致するんです。
トランス脂肪酸という言葉は知らずとも、美味しいけれども健康にはあまり良くない食べ物として認識してました。
トランス脂肪酸は、日本ではなんの規制もなく、口に入ることを避けることの方が難しいですが、海外では厳しい規制が入っています。米国では2018年に原則禁止となっています。
トランス脂肪酸フリーによって期待できる効果:
1. 心臓・血管の健康を守る
悪玉コレステロール(LDL)が減少し、善玉(HDL)が増えやすくなる。結果として、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などのリスクが低下。
2. 体重や内臓脂肪のコントロールがしやすくなる
トランス脂肪酸は代謝されにくく、体内に脂肪として蓄積しやすい。脂肪肝や内臓脂肪型肥満のリスクが増えるので、フリーにすることで体型維持にも貢献。
3. 糖尿病やメタボの予防につながる
インスリンの働きを妨げ、2型糖尿病の発症リスクが上がると言われている。
4. 慢性炎症や肌トラブルの予防
トランス脂肪酸は体内の炎症反応を強める性質があるため、肌荒れやニキビ、関節炎、腸の不調(リーキーガットなど)にも悪影響を及ぼす可能性がある。フリーにすることで、肌の状態や腸内環境が改善したと感じる人も。
5. 精神面の安定にもつながる可能性
一部研究では、トランス脂肪酸の摂取がうつ症状やイライラと関連するという指摘もあり、体内の炎症やホルモンバランスが整うことで、気分の安定や集中力の向上が期待される。
日本では、トランス脂肪酸フリーのライフスタイルを実践することはかなり難しいですが、意識すれば減らすことはできます。
原材料名に、「植物油脂」「ショートニング」「マーガリン」「ファットスプレッド」と記載のある食品を避ければ良いとのこと。
私の場合は、コンビニでの買い物で油断しないことです。
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