若い頃は、ガーデニングというものに全く興味がもてませんでした。家を買うなら、一戸建てよりも、マンション派。ちなみに、切り花にも鉢植えにも興味がなくお花屋さんとは無縁な生活でした。
私の母は庭づくりをしており、夏休みは毎朝夕の水やりが私の担当でそれが憂鬱でした・・。その経験も影響しているのかもしれません。
50歳に近づくにつれて、突然、植物に興味が惹かれるように。とはいっても、お花屋さんで売っている高貴なバラではなく、ナチュラルに垂れて咲くつるバラ。色とりどりの花の寄せ植えというよりは、さまざまなグリーンが重なり合う樹木やリーフに。
SNSやYou Tubeでは、ガーデニングトピックが溢れており延々とブームが続いています。日本のみならず、海外でも。あらためて、場所も時代も問わないガーデニングの魅力とは?
生命力を感じる喜び
子どもがある程度大きくなると、「生命力」とか「成長」といったものを、日常生活で感じる機会がほとんどなくなりますね。
お庭と向き合っていると、四季の移ろいを植物を通じて感じるようになります。落葉樹の姿や、1年草のお迎えと別れ。
私が育てているバラは、冬に葉を全部落として、伸びた枝を剪定して、枯れ木のような状態から3月にいっせいに芽吹く姿は、何度経験してもハッとする感動があります。
収穫の楽しさ
食育という言葉もありましたが、季節の野菜をお庭で作って、週末に収穫して、家族でお酒とともに食すというのは、豊かな気持ちになれる贅沢な休日の過ごし方です。
バジルとプチトマトでピザを作ったり、青じそで餃子を作ったり、普段は脇役の食材も、お庭で収穫したとなればこれがメインのメニューになります。
上手に野菜を育てるのは難しくて、農家の方へのリスペクトとともに、農業を学んでみたいというモチベーションも。
美的センスの表現
ファッションやインテリアと同じように、ガーデニングも自分の好み・センスを表現する機会です。
和風テイスト、ナチュラルテイスト、などお庭のテーマから始まり、樹木をメインにするか、一年草の色鮮やかな植栽にするか、ローズガーデンにするか。バラといっても、数多くの種類からどのバラを選ぶか、何色にするか、などなど。
次は、どの子をお迎えしようかなぁって考える時間がまた楽しいんですよねー。
インスタでファッショニスタの写真を見て、ファッショントレンドをチェックするように、ガーデニングも色々なお庭を見て、まずは自分が好きなモノ・テイストを把握するところから。
誰かに任せるのではなく、主体的にお庭を作り上げるのは、自分の美的センスを発掘し表現する機会でもあります。
緑から得られる癒し
緑を見ると癒されるとよく言われますが、これには科学的根拠があるとのこと。
- 血圧・心拍数の低下
- コルチゾール(ストレスホルモン)の分泌が減少
- 副交感神経の活性化(リラックス効果)
緑を見ると、人体にこのような効果が現れることが研究結果として報告されているそうです。
他にも、人工物よりも自然の風景を目にすることで脳にも良い影響を与えるとの研究結果もあります。
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もちろん、生きていくうえでお庭は必須なものではないですし、実際、都会では、一戸建てよりもマンション住まいの方が多いですが、もし、お庭はあるけどほったらかし・・でしたら、
これまで仕事や子育てに使っていた時間を少しづつお庭に振り向けていくと、心身の健康とともに、お庭がもうひとつ豊かな時間を過ごす候補になるかもしれません。