50代から転職活動を始めるとしたら:自分の相場をウォッチしておく

会社に替わる居場所

確定申告のタイミングは、自分の今年1年の年収を源泉徴収をみて確認するタイミングでもありますね。今の自分の年俸が市場相場に対して高いのか低いのか、ふさわしいものなのか、転職市場にコンタクトすればわかります。

「50代からの転職なんて難しい」そう思っている方も多いかもしれませんし、転職を具体的に検討しているわけではなくとも、Linkedinのプロフィールを更新したり、転職エージェントのサイトをのぞきに行ったり、自分の相場がどういう値動きをしそうかアンテナを張っておくことは、リタイアするまでにもう一度、組織に属するというセカンドキャリアが必要になった時の備えになるでしょう。

 

自分の強みを知ることがカギ

50代の転職では、「これまでの経験やスキルをどう活かせるか」が重要になりますね。まずは、自分の強みを整理してみましょう。

– 経験・スキルの棚卸し:これまでどんな業務に携わり、どんな成果を出してきたかをリストアップ。
– 得意分野の特定:マネジメント経験や専門スキルなど、他の人にはない自分の強みを見つける。
– 市場ニーズのチェック:現在の転職市場でどんなスキルが求められているかを調査する。

 

どんな選択肢がある?

50代からの転職には、ふたつの選択肢があります。

– 同業種での転職:これまでの経験を活かし、より良い条件の企業へ移る。
– 異業種転職:新しい分野にチャレンジし、新たなキャリアを築く。

異業種転職は、今の年齢からゼロスタート?と腰が引けるかもしれませんが、企業でキャリアを積んだ女性の”マネジメントスキル”は、セカンドキャリアにおいて大いに活用できます。

 

マネジメントスキルを活かせるキャリアの選択肢

1. 管理職・リーダー職での転職

– 組織のマネジメント経験を活かし、部長・課長職やPM(プロジェクトマネージャー)として活躍。
– 50代の転職市場では、即戦力の管理職ポジションのニーズが高い。
– ハイクラス向け転職エージェントを活用すると良い。

2. コンサルタント・アドバイザー

– これまでの業務経験を活かして、企業の経営アドバイザーや業務改善コンサルタントに。
– 中小企業向けの経営コンサル、業務効率化コンサルなどの需要が増加中。

3. フリーランス・業務委託でのプロジェクトマネージャー

– 企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)や新規事業開発のPM案件も多い。
– IT業界では「業務委託PM」として活躍する50代の方も増えている。

4. 教育・研修講師

– 若手リーダー育成や管理職向け研修の講師として活躍。
– 企業研修の講師、大学や専門学校の非常勤講師なども選択肢。

特に、”50代の女性管理職の経験を持つ人材は貴重”です。企業のダイバーシティ推進の流れもあり、女性リーダーの活躍が期待されています。

 

4. 転職エージェントを活用しよう

長年のキャリアの中で築いた人脈は、転職活動において大きな武器になります。業界の知り合いや元同僚に相談することで、有益な情報を得られることも。
ただ、まだ転職するかどうか決心しているわけではないけれども、情報収集だけしておきたいということであれば、転職エージェントへのコンタクトが有用です。

 

1. JACリクルートメント

JACリクルートメントは、特にハイクラス向けの求人に強みを持つエージェントです。50代の求職者に対しても、豊富な求人情報を提供し、キャリアアドバイザーが個別にサポートを行います。

 

2. リクルートエージェント

リクルートエージェントは、求人数が非常に多く、幅広い業界に対応しています。50代向けの求人も多く、転職活動を支援するための情報が豊富です。

 

3. doda

dodaは、求人数が多く、特に地方の求人も充実しています。50代の求職者に対しても、キャリアに応じた求人を提案してくれます。

 

4. マイナビエージェント

マイナビエージェントは、特にミドル層向けの求人に強みを持ち、50代の求職者に対しても丁寧なサポートを提供しています。業界に特化したアドバイザーが在籍しており、専門的なアドバイスが受けられます。

 

5. ビズリーチ

ビズリーチは、スカウト型の転職サービスで、企業からの直接オファーを受けることができます。50代の求職者にとって、自分のスキルや経験を活かせる企業からのアプローチが期待できます。

これらのエージェントは、50代の転職活動において特におすすめであり、それぞれの特徴を活かして自分に合ったエージェントを選ぶことが重要です。

 

6. パソナキャリア

パソナキャリアは、利用者満足度が高く、特に丁寧なサポートが特徴です。50代の求職者に対しても、個別のニーズに応じた求人を提案し、転職活動を支援します。特に女性の転職支援に強みを持っており、管理部門経験のある50代にも適しています。

 

7. ランスタッド

ランスタッドは、特にIT業界やライフサイエンス業界に強みを持つ転職エージェントです。年収1,000万円以上を目指す50代の求職者にとって、魅力的な求人が多く、専門的なアドバイスを受けることができます。

 

8. エンワールド・ジャパン

エンワールド・ジャパンは、グローバル企業や外資系企業の求人に特化しており、特にハイクラスなポジションを目指す50代におすすめです。多様な雇用形態にも対応しており、正社員以外の選択肢も考慮できます。

 

転職サイトを検索してみましたら、自分の条件で出てきたオファーは、全て今の自分の年収よりも低いものでした。が、今の環境が恵まれていることを再認識し、収入にこだわらなければ50代の自分に市場がありそうなことも確認できました。
転職市場のチェックは、確定申告とセットで、年に1度の定例行事にしてみるといいかもしれません。

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