リタイア後の住まいについて考えてみる 自然あふれる環境で広いお庭のある平屋に憧れるけれど・・

リタイアまでの準備

現役時代の今は、オフィスまでの通勤圏内で、駅まで徒歩圏内の、住宅地の真ん中に住んでいますが、リタイア後通勤しなくても良くなれば、窮屈な思いをしてここに住み続けねばならない理由はないんじゃない?、と考えることありませんか。
窓から山が見える緑あふれる環境で、広いお庭でガーデニングを楽しんだり、犬をのびのびと飼ってみたり、家は贅沢に平屋にしたいなど、考えはじめるとワクワクが止まらないのですが、
一方で、老後のことを思うと、そんな能天気に転居して大丈夫なんだろうかと一抹の不安も・・

 

リタイア後も続くライフステージの変化を考える

ライフステージというと、現役時代と、リタイア後の2つしかないように考えがちですが、実はリタイア後のライフステージは、短い周期で転換を迎えることを想定しておく必要があります。

ステージゼロ:会社へ通勤する現役時代

ステージ1:リタイア直後(60−75歳)
まだまだ体力と活力にあふれ、趣味や自然をおおいに楽しめるステージ

ステージ2:体力や判断力の低下期(75−85歳)
自力での移動や生活が徐々に大変に感じ始める。交通・医療アクセスが重要に。

ステージ3:介護が必要になる可能性(85歳以降)
サポート体制のある環境が最重要ポイント。場合によっては施設への入居が必要になるかも。

ステージ1をできるだけ長くするために心身を鍛えることに努めたいものですが、遅かれ早かれステージ2へ進むことは避けられないでしょう。
自然を楽しみたい、広い庭が欲しいなどは、ステージ1にはぴったりですが、ステージ2以降はむしろ足かせになるかもしれません。ステージ2以降のことを全く想定せずに、会社を辞めたあとの転居を気楽に決めてしまうのはリスクがありそうです。

 

ステージ2以降に備えるための住まい選びとは

もし、ステージ1を最大限楽しむために、住環境を変えたいということであったとしても、「その後も動けるようにしておく」ことが、ステージ2以降への備えのポイントになります。

売りやすい家を選ぶ:

リタイア後に、持ち家を売却して、あるいは賃貸だったけれども新たに地方に持ち家を持つ、どちらの場合も、「これが終の棲家ではない」ことをよくよくキモに命じ、出口戦略を考慮した家選びをすべきです。
下記のような点が考慮されていれば、同じようなリタイア移住者へ次に転売しやすいでしょう。

  • 駅・バス停に近い
  • 庭や敷地がコンパクト
  • 平屋・段差のない住居
  • 人気の観光地・移住先

賃貸住宅を選ぶ:

次の移動の身軽さ・柔軟さを考えるなら、賃貸住宅はもっとも理にかなった選択でしょう。買わずに住むことで、いつでも引き返す自由を持ち続けることができます。
もし、持ち家があって貯金に余裕があるのであれば、今住んでいる家をそのままにしておいてもいいですね。二拠点生活をしてもいいですし、自然よりも利便性となったタイミングで戻ることもできます。
持ち家を売却したとしても、固定資産を現金など流動資産にしておく方が、介護施設への入居など老後の備えとしては使いやすいでしょう。

リタイア後の暮らしに求めること

私は心配性なので、リタイア後の生活を楽しむことよりも、その先の介護が必要になった時の備えをどうしても考えてしまいますが、優先順位は人それぞれ。先のことを考えるあまりに今を楽し真名井なんて、意味がないという考え方もあるでしょう。

  • 今しかできない「自分時間」を重視したい。資産性より生活満足度。
  • 将来の住み替えのしやすさ、安心して老後を送れる環境を担保したい。
  • そのときどきで、柔軟に暮らしを変えたい。

何を選ぶにしても、家に縛られる余生は送りたくないですね。
やり直すことが難しい年齢になってくるので、後悔のないよう、今のうちから自分が何を優先したいのかを考えておきたいものです。

憧れのリタイア後別荘ライフ・・でも実際のところ、別荘所有ってどうなの?やっぱり、めんどうくさい?

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