世界的ベストセラービジネス本「7つの習慣」から50代からの夫婦関係をより良くするための方法を考察してみた

会社に替わる居場所

会社でリスペクトするとある上司から、ビジネス本「7つの習慣」を勧められました。
この本にある7つの習慣が、ビジネスシーンや組織の中だけでなく、個人対個人にも、家族や夫婦との関係にも有効であることを検証してみたいと思います。

 

「7つの習慣」とは?成功する人々の普遍的な法則

1985年に出版された「7つの習慣」は、著者スティーブン・コヴィーが25年以上かけて、成功している人々の特徴を研究してまとめた本です。200週以上もビジネス書ベストセラーの座に君臨し、現在も世界中で読み継がれています。

なぜ、この本が支持され続けているのでしょうか。それは、人間関係や人生の成功に普遍的な原則を示しているからです。特に、人は「依存」から「自立」、そして「相互依存」へと成長していくという考え方は、夫婦関係を見直す上でも重要な視点となります。

7つの習慣は、以下の3つの段階に分けられています:

私的成功の3習慣(自立):

  • 第1の習慣:主体的であれ
  • 第2の習慣:終わりを思い描いて始める
  • 第3の習慣:最優先事項を優先する

公的成功の3習慣(相互依存):

  • 第4の習慣:Win-Winを考える
  • 第5の習慣:理解してから理解される
  • 第6の習慣:相乗効果を生み出す

そして最後に:

  • 第7の習慣:刃を研ぐ(継続的な自己改善)

このように、本書が特に強調するのは、主体性を持って行動し、他者との協力を通じて成長するという考え方です。夫婦関係においても、自己責任や相互理解、共通の目標を共有する姿勢が健全な関係を築く上で大切であり、『7つの習慣』の原則は夫婦間の絆を深めるための指針として活用できるかもしれません。

特に私たち50代世代にとっては、子育てやキャリアが一段落した時期であることも多く、パートナーとの絆を改めて築くターニングポイントです。互いに尊重し合い、深い信頼関係を築くために、7つの習慣に基づく姿勢や行動を日常生活に取り入れてみると、どんなことが起きるでしょうか。

 

 夫婦関係を深めるための第一歩 – 主体性を持つ

 主体性とは?夫婦間での主体性の大切さ

「主体性」とは、他人や外部の状況に左右されずに、自分の価値観に基づいて選択や行動をすることです。『7つの習慣』の中でも最初に紹介されているこの習慣は、あらゆる人間関係の基盤となる重要な要素です。

夫婦関係においても、主体性を持つことは非常に大切です。相手の行動や態度によって自分の感情が振り回されてしまうと、不満やストレスが溜まりやすくなります。主体性を持つことで、自分の感情や行動を自分でコントロールでき、夫婦のコミュニケーションもより円滑になります。相手を変えようとする前に、自分の言動を意識することから、健全な関係は始まります。

自分の価値観を見つめ直す – パートナーとの違いを受け入れる

主体性を持つためには、まず自分自身の価値観や信念を見つめ直すことが重要です。長い結婚生活の中で、互いに異なる背景や価値観を持つパートナーとの違いをどう受け入れるかが、関係を深める鍵になります。

たとえば、自分にとって重要な価値観や目標を明確にすることで、相手に対してどのように接するべきかが自然と見えてきます。また、相手の価値観も尊重し、その違いを理解する姿勢を持つことが大切です。お互いの価値観を受け入れ、違いを楽しむことで、パートナーシップがより豊かになるでしょう。

<つまずきやすいポイントと対処法>

  1. 感情的になりやすい
    • 対処:深呼吸や一時的な距離を置く
    • 24時間ルール:重要な決定や返答は一日置く
  2. 過去の出来事を蒸し返す
    • 対処:現在と未来に焦点を当てる
    • 具体的な改善点を提案する

 

Win-Winの関係を築く方法

Win-Win思考が夫婦関係にもたらす効果

『7つの習慣』で紹介されている「Win-Win思考」は、双方にとって利益がある方法を見つける考え方です。ビジネスシーンで多用されるこの考え方は、夫婦関係においても非常に有効です。Win-Win思考を取り入れると、ただ譲り合うだけでなく、互いが満足できる解決策を見つけることが可能になります。

たとえば、家事分担や休日の過ごし方など、日常のさまざまな場面でウィンウィンを意識することで、関係がより円滑になります。どちらか一方が我慢するのではなく、両者にとって心地よい解決策を見つける姿勢は、信頼関係を深め、共に成長するための土台となります。

妥協ではなく、共通のゴールを見つけるコミュニケーション法

ウィンウィンの関係を築くために重要なのが、共通のゴールを見つけるためのコミュニケーションです。単なる妥協ではなく、互いが満足できる「共通のゴール」を見つけることで、パートナーシップがさらに強固なものとなります。

例えば、旅行や将来の生活設計など、お互いが関心を持つテーマについて、まずはお互いの希望や意見を素直に話し合いましょう。最初は意見が異なることもあるかもしれませんが、しっかりと時間をかけて話すことで、最終的には両者が納得できる解決策を見つけることができるでしょう。このプロセスは、夫婦間の信頼をさらに深め、安心感のある関係性を築くのに役立ちます。

<つまずきやすいポイントと対処法>

  1. 競争的思考に陥る
    • 対処:共通の目標を確認
    • 協力的思考への意識的な切り替え
  2. 妥協点が見つからない
    • 対処:第三の選択肢を探る
    • 時間をかけて検討する

 

理解してから理解される – パートナーの価値観を尊重する

「理解してから理解される」の重要性

『7つの習慣』の中でも「理解してから理解される」という習慣は、夫婦関係にとって特に重要な原則です。多くの場合、人は自分の意見や感情をすぐに伝えたくなりますが、まずは相手の立場や気持ちを理解することが、信頼関係を築く鍵となります。自分が理解されたと感じると、相手も自然と心を開き、お互いに率直な対話が可能になります。

夫婦関係では、共に生活をしているため、日々の小さなことが積み重なり、不満や誤解が生まれがちです。まずはパートナーの話に耳を傾け、相手がどのように感じているかを理解することで、健全なコミュニケーションを築くことができます。

パートナーの価値観やニーズを理解するためのステップ

パートナーの価値観やニーズを理解するためには、具体的なステップを踏むことが大切です。例えば、以下のようなプロセスを取り入れてみましょう。

  1. 積極的に聞く姿勢を持つ
    相手が話すときには、うなずきや共感の言葉を使いながら、心から聞く姿勢を持ちましょう。
  2. 質問を通して理解を深める
    「どうしてそう感じたの?」など、相手の考え方や感情に興味を持って質問することで、より深く理解することができます。
  3. 価値観の違いを楽しむ
    お互いに違うバックグラウンドを持っていることを前提にし、異なる価値観を楽しむことが、夫婦の絆を強めるポイントです。

聞く力を鍛える – 心から耳を傾けるためのコツ

「聞く力」は、パートナーシップにおいて大切なスキルの一つです。特に忙しい日々の中で、つい話半分に聞いてしまうこともあるかもしれませんが、相手の話に意識を向けて聞くことで、信頼関係が深まります。聞く力を鍛えるためのコツとしては、以下の点が効果的です。

  • 視線を合わせる: 話を聞くときにしっかりと目を合わせることで、相手に対する尊重を示します。
  • 共感的な反応を示す: 話を聞いて共感できる部分があれば、「それは大変だったね」などと共感の言葉を伝えましょう。
  • 相手の話を遮らない: 自分の意見をすぐに述べるのではなく、相手が話し終わるまで待つことで、より深い理解が得られます。

<つまずきやすいポイントと対処法>

  1. 先入観で判断してしまう
    • 対処:「私には分からない部分がある」と認識する
    • 「なぜ?」「どういうこと?」と掘り下げる
  2. 感情的な話題での冷静さの維持
    • 対処:呼吸を意識する
    • 相手の気持ちを言葉で確認する
    • 必要に応じて会話の一時停止を提案

 

 夫婦関係の継続的な成長のために「刃を研ぐ」

心身のリフレッシュが夫婦関係にもたらす影響

『7つの習慣』で最後に紹介される「刃を研ぐ」は、心身をリフレッシュし、バランスを取ることの大切さを意味します。夫婦関係においても、日常の忙しさの中でお互いが疲れ果ててしまうと、自然とイライラや摩擦が生まれやすくなります。心身のリフレッシュを通じてお互いが健やかな状態を保つことで、夫婦関係も穏やかで豊かなものに保つことができます。

例えば、趣味の時間を取り入れたり、週末に自然の中でリフレッシュする時間を設けたりすることで、心も体もリセットされ、パートナーに対しても思いやりのある接し方ができるようになります。

 個人の成長がパートナーシップにもたらすポジティブな変化

「刃を研ぐ」は、自己成長や健康維持を重視することでもありますが、これは夫婦関係においても重要です。夫婦それぞれが個人として成長し続けることが、お互いへの尊重や新しい気づきをもたらし、関係性を活性化させます。50代は、自分自身の成長を再確認する時期でもあり、自己啓発や新しい趣味を始めることが、夫婦に新しい話題や共感を生み出します。

たとえば、新しい知識やスキルを学ぶことで、お互いの見解や価値観に変化が生まれ、会話がより豊かになります。成長を重ねていくことで、夫婦間での理解や尊重が深まり、長い付き合いの中でも常に新鮮さを保つことができるでしょう。

共に成長するための習慣を取り入れる方法

夫婦としての成長を支えるためには、共に取り組む習慣を持つことも効果的です。以下のような習慣を生活の中に取り入れてみると良いでしょう。

  • 定期的な会話の時間を持つ
    週に一度、互いの考えや気持ちについて話す時間を設けることで、理解が深まります。
  • 一緒に新しい経験に挑戦する
    旅行や料理教室、スポーツなど、二人で楽しめる新しい経験に挑戦することで、互いの新しい一面を発見する機会が増えます。
  • 健康維持のために共に運動する
    散歩や軽い運動を二人で行うことで、体もリフレッシュされ、コミュニケーションの機会にもなります。

こうした日常の小さな習慣が、長期的な関係の質を向上させる大きな要素となります。夫婦共に成長し続けることが、関係をさらに充実させる秘訣です。

<つまずきやすいポイントと対処法>

  1. 時間と労力の投資躊躇
    • 対処:小さな目標から始める
    • 成長による関係改善を実感する
  2. モチベーション維持の難しさ
    • 対処:共に目標を設定する
    • 定期的な成果の確認
    • 達成を共に喜ぶ

 

子どもがいる夫婦は「子どもの成長」が共通の目標になりますが、この目標はいつかはゴールに達するので、次なる共通の目標を持ちたいものです。
まずは、できることであれば毎朝と毎晩、同じテーブルに着くことがスタート地点でしょうか。

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